もてなす人、もてなされる人

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2015-06-24 07.27.49

賓主歴然

茶道の稽古では点前の稽古が中心です。

お茶を点てるのはもちろんおもてなしをする人の仕事。

おもてなしをする人を「亭主」と言いますが、亭主は人をお茶にお招きするために多くの準備が必要です。

使う道具を決め、お菓子とお花を用意し、庭と部屋を掃除し、炭を整え、茶を茶器に用意し客を出迎えます。

 

それに対して、招かれる客は、最大の敬意を払い招きに応じます。

用意された茶、炭、道具、掛け軸、花、庭を最大の敬意を払って拝見します。

 

 

そこには、亭主には亭主の、客には客の役割が礼儀作法という形で明確に存在します。

「賓主歴然」です。

 

無賓主

 

それだけ明確に亭主と客に明確な役割の違いがありながら、茶道には「無賓主の茶事」という言葉があります。

茶事とは懐石料理もついたお茶会のことですが、無賓主の茶事とは、その中でも茶人の達人だけが行える茶事と言われ、沢庵和尚の書いた「禅茶録」でも紹介されています。

 

茶の道を極めた人というのは、亭主と客の間に境を設けません。

「直心の交わり」という言葉もありますが、もてなす側ともてなされる側に相通じる心が存在する状態といえるでしょう。

それは決してなれ合いの関係ではなく、すべての人に仏性を見いだす禅の境地に通じるほどの修道の結果が自然と仕草に現れるのでしょう。

 

一人一人を大切にする心を大切にする中で、人をもてなしもてなされる喜びは最大のものになるのかもしれません。

 


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