子どもに勉強しろ勉強しろとうるさく言っても「そう言われると勉強する気がなくなる」と返されて勉強する気がない。
そんなことってありますよね。なぜ口うるさく言っても子どもは勉強しないのでしょう?
実はこの言葉にこそヒントがあるかもしれません。
何かを学ぶということは本来はとても楽しいことのはずです。子どもは初めて見るものにとても興味を持ちます。特に幼児は興味を持ったことをひたすら続けることがよくあります。
これは新しい知識・新しい行動を知る楽しさを知っているからこそ、何も言わなくてもひたすらそれを続けるのです。そしてその楽しさを自ら選ぶことができる、誰からも邪魔されないからこそ続けられるのです。そこには自由の欲求と楽しみの欲求が関わってきます。
親から「勉強しろ」と言われると、自由の欲求が満たされなくなります。人から何かを強いられることは自由を奪うことになるからです。これが続くと子どもは「勉強」=「自由を奪われるもの」と認識します。つまり勉強は嫌なものという意識がついてしまうわけです。
せっかく何かを学びたいという人の持つ本来の力が「勉強しろ」という言葉で失われてしまうんですね。子どもの自由を尊重することが大事です。
子どもが年齢を重ねていく中で、親は子どもの行動の選択を親が決めるという関わりから徐々に子ども自身の選択を尊重するというようにシフトしていく必要があります。
勉強しろ!と言って反論が返ってくるなら、もしかしたら子どもの人生選択を任せる時期が来ているのかもしれませんね。
さて同じことを自分自身についても考えてみてください。
ご両親自身は自分の人生を自身で選択できていると感じられていますか?