組織運営において心理的安全性の重要性が説かれています。
ここでは心理的安全性について説明するとともに、その実践の方法として選択理論心理学がどのように使えるかを記述してみたいと思います。
心理的安全性の概念は、ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソン教授によって1999年に提唱されたものです。
心理的安全性とは、チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態であり、チームは対人リスクをとるのに 安全な場所であるとの信念がメンバー 間で共有された状態を言う。
心理的安全性が組織内に確保されていると以下のような利点があると言われています。
選択理論は人間関係をより良くすることにフォーカスします。組織においてはそれはリードマネジメントという形で実践されてきました。しかし、リードマネジメントの実践には職場の人間関係だけに焦点を当てていては成果が上がらない組織になってしまいます。そのため、仕事のクオリティにもフォーカスを当てることが重要になってきます。
選択理論の提唱者、ウィリアムグラッサーは上質の条件と特徴として以下を挙げています。
強制を排除し、最善を尽くし、ミスがあってもそれを責めるのではなく改善につなげるという姿勢は心理的安全性の高い組織の特徴とも一致するものです。
グラッサーは「上質は定義できないが、触れればわかる」と言っていました。
心理的安全性の高い組織というのも、そういった環境に触れてみるのが一番ではないでしょうか。
選択理論の講座や勉強会では、お互いを非難せず認め合う空気が醸成されています。そうした中でお互いの成長を自然に信じ、そして喜ぶ文化が存在すると言えます。
そうした環境に触れ続ける人が増えることが心理的安全性の高い組織づくりには一番なのかもしれませんね。
WikiPedia(心理的安全性:英語)
https://en.wikipedia.org/wiki/Psychological_safety
「心理的安全性」とは何か? チームや職場へのメリットを紹介(HRPro)
https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=2122