2022年3月5日に大阪一日研修が開催されました。
今回のテーマは5つの基本的欲求についての理解を深めると言う内容でした。
選択理論心理士である平井統基さんに選択理論の概要について発表いただきました。平井さんは、より良い人生のために大切なのは「人間関係」「健康」「経済」について学び、実践することであると考えておられます。しかしこの3つは学校では教えてもらえません。なので個々人で学んでいく必要があります。
特に人間関係について現代社会では無意識のうちに大切な人との関係よりも自身の欲求充足にフォーカスしやすい傾向があり、それが世の中の不幸感を増す一つの要因になってしまっています。そのため、大切な人との関係を優先して考えるような意識を持つ必要があります。そのためには相手の願望(選択理論で言えば上質世界)をしっかりと知ることが大切です。
選択理論では、この人間関係をうまく作っていくことに焦点を当てています。学びの機会として以下のようなものを提供しています。
選択理論を学ぶ講座の中で受講生は学んだ内容をお伝えする10分間のプレゼンテーションを行う機会があります。今回は2名の方にそのプレゼンテーションの内容を実際に紹介いただきました。
選択理論では5つの基本的欲求という考え方があります。
これはマズローの欲求段階説とは異なるものです。人はそれぞれこの5つの欲求の強さが異なり、その違いは時に人間関係に影響を当てることがあります。こららの欲求は強ければいいというものではなく、人によって違いがあるということを知っておくことが重要です。
自身の欲求の強さ弱さと共に、周りの人の欲求の強さ弱さについても整理してみるといいでしょう。以下の基本的欲求診断も参考になると思います。
そしてどの欲求が満たされていないかも考えてみてください。選択理論では、その欲求を満たす責任は自分にあると考えます。人に左右されずに自身で自身の欲求充足できる方法を身につけられるといいですよね。
5つの欲求の中で生存と楽しみの欲求にフォーカスを当てて考える時間をとりました。ちなみに私の場合は以下です。
[生存の欲求]
十分睡眠をとる
温泉に浸かる
ランニングや筋肉トレーニングをする
3食きちんと食べる
規則正しい生活を送る
[楽しみの欲求]
勉強のために本を読む
茶道の稽古をする
同じ価値観を持つ人々との交流の時間をとる
ITについての学習をする(AmazonWebServiceや機械学習など)
自身の満たされてない欲求には時に気づきにくいことがあります。気づかずにいると精神疾患や体調不良につながることもあるので、自身で一度自身の欲求充足度合いを振り返ってみるのは大切です。特に人間関係の問題を抱えているときは健康や体のメンテナンスに意識が行きにくくなることがあるので一度振り返ってみましょう。
体と心はお互いに影響し合っています。心に問題を抱えたときは体のコンディションについて考えるのも大切ですね。
シニアインストラクターである田畑先生に基本的欲求についての解説をいただきました。5つの基本的欲求を客観的に数値化する方法についての研究がなされていますが、それとともに5つの基本的欲求には下位因子があるとする研究もされています。
選択理論心理学研究第10巻 2007年
例えば「力」という言葉を聞くと身体的な強さをイメージしやすいですが、人に認められることや自分で決めた目標へ努力する傾向なども含まれますし、「自由」というと自由奔放な人をイメージしやすいですが、今までと違う考え方をすることやのんびりゆったり一人で過ごすというようなことも含まれていたりします。言葉のイメージだけでなく5つの欲求それぞれについて詳しく考えてみる必要がありますね。
今後の発展性としては以下のようなことが考えられます。ぜひみなさんも考えてみてください。