お茶会に参加した際の会費はどのようにお渡しするのがいいのか、初心者の方は気になりますよね。この記事では、お会費のお渡しの仕方についてのポイントをお伝えします。
抑えるべきポイント
お会費は、お茶会への参加に対する感謝を示すものなので、形式に乗っ取ること以上に、感謝をどう形に表したいかがポイントになります。以下の点について詳しく述べていきます。
- 封筒の準備と表書き
- お渡しするタイミング
- お渡しの仕方
- ちょっと喜ばれる気遣い
封筒の準備と表書き
お茶会などでは、会費のお支払いをするとき、そのままお金を手渡すことは基本的にないので封筒など、お金を包むものが必要になります。カジュアルな服装で集まれるようなお茶会では、封筒の種類は気にしなくていいでしょう。自分らしく相手が喜んでくれそうなものを選ぶといいと思います。
ある程度正装で参加するようなお茶会では、花結びのついた袋を用いるほうがよいでしょう。表書きに記載する言葉としては「御会費」「御挨拶」「御礼」などがいいと思います。亭主の人生の節目(結婚、出産、還暦、茶名拝領など)の茶会の場合は「御祝」と書くほうがいいかもしれません。
熨斗袋の選び方や表書きについては、冠婚葬祭の作法についてのサイトなども参考にするといいでしょうね。
もし、封筒を忘れた際は、懐紙に挟んで封筒代わりにすることもできます。略式になるのでできれば避けたいところですがどうしても封筒を忘れた場合は懐紙を利用しましょう。
※懐紙にも表書きをしたほうが、亭主はどなたのお会費かを後々、把握できるのでよいかもしれません。
お渡しするタイミング
会費を亭主にお渡しするタイミングも、茶会によってそれぞれで、参加者が集合した時点でお支払いすることもあれば、茶会が終わってからお支払いすることもあります。亭主や半東(スタッフ)に直接手渡しすることもあれば、お盆などが置かれており、そこに置くだけでよいこともあります。
もし、茶会に伺ってすぐに、受付や待合などにお盆などが置かれていた場合は、そこに置くことでお支払い完了になりますが、そのようなタイミングがなく、お茶会が始まるようであれば終わった後で亭主や半東(スタッフ)に直接伺ってみてください。
お渡しの仕方
会費を亭主に直接お渡しする際は、直接封筒をお渡しするのではなく、扇子や古帛紗を敷物に使います。
扇子に乗せる場合は、扇子を開き、その上に封筒を乗せて、扇子ごと相手のほうに向け変えてお渡しします。亭主は扇子を閉じてから返してくれるのでそれを受け取って礼をしましょう。
古帛紗に挟む場合は、輪(折り目)が右になるように封筒を挟み、相手のほうに向け変えてお渡しします。亭主が古帛紗をお返ししてくださいますのでそれを受け取って礼をしましょう。
※礼をするタイミングは亭主に合わせるとよいと思います。
ちょっと喜ばれる気遣い
基本的には封筒にお会費を入れてお渡しすれば事足りますが、ちょっとした気遣いをプラスアルファで加えると喜ばれます。例えば、一筆箋に一言感謝の言葉を添える、封筒用の香り袋を購入しておき、お会費と一緒に封筒に入れておくなどです。
まとめ
お会費はお茶会への参加の御礼とともに感謝を示す一つの形です。冠婚葬祭でのルールをもとにして形式を守ることも大切ですが、お茶会では一服のお茶を楽しみ、その喜びを亭主にお伝えするのが大事ですし、何より亭主もお客もその場をとも気遣う楽しさが何よりもうれしい瞬間です。
お客としての気遣いを示す喜びをぜひ、こうしたお会費を支払うという一つの機会にも味わっていただきたいものです。