目下の人にこそ尊敬の念を持って

13de490abce8831efc1307d14edb1eaf_s

茶道具の扱いについての言葉から

手前には強みばかりを思ふなよ強きは弱く軽く重かれ

~利休百首~

お茶の道具には茶杓のような非常に軽いものから、水指のような両手で持たないと持ち運べないものまであります。

利休百首では、それらの道具の扱い方について、軽いものは重いもののように、重いものは軽いもののように扱いなさいと教えてくれています。

 

軽いものを軽々しく扱うと、動作自体が軽くなってしまいます。

重いものを重々しく扱うと、動きがぎこちなくなります。

 

軽いものを重く、重いものを軽く扱うことで、その人の仕草に気持ちのよいしなやかさが生まれます。

これは、お茶の道具の扱いだけでなく、人との接し方もいえるのではないでしょうか。

 

人とのうまい付き合い方

重い役職の方と接するときは、とても緊張するもの。

でも、そんなときほど軽い心持ちで接することができると関係がスムーズです。

 

これは、軽々しく接するのとは違います。

どんな相手と接しても恥ずかしくない礼儀作法と言葉遣いを身に着けておくということです。

そうしておくことでどんな方と接するときも、気持ちは落ち着いて軽やかでいられるということです。

 

逆に目下の方と接するとき、あまりに軽々しくなっていないでしょうか。

そんな方と接するときこそ、礼節を大切にして接したいものです。

役職の低い人というのは、人から敬われ、礼を尽くされる経験は少ないものです。

そんな人が目上の人から礼儀を尽くされるとうれしいものです。

 

人付き合いでも、重いものは軽く、軽いものは重く、ですね。

 

この子どものように、自分を低くする者が、天の御国で一番えらい人です。

~マタイの福音書第18章第4,5節~