あいまいさは主体性と感覚を磨く機会

7d7f1128c97e42564ca6ea85f405e9b0_s

日本の文化にある「あいまいさ」

海外の方で茶道をする方が増えているそうです。

そして海外の方が茶道をすると、道具の配置について、「○○から何センチの位置に○○を置く」というようにきっちりと寸法をもって覚えたい傾向があるようです。

 

日本の畳は京間と江戸間で異なりますし、部屋の作りも異なり、茶道口やにじり口の位置によって歩き方、道具の置く位置、点前などもずいぶん変わってきますので、きっちりとものさしで計るようなルールにすることが難しい場面もあります。

 

お茶、料理で生かされる「感覚」

お茶を立てる際の抹茶の量や種類、お湯の量、お湯の温度も季節や使う茶碗や茶筌、茶杓の大きさ、お客様の好みで変える必要があります。

それはプロの料理人が気候や気圧などで使う材料の量などを変えるのに似ていますね。

人は技術を磨けば磨くほど、マニュアルに書いてあったり、数値で計ることのできないものを自らの経験と感性から決めていく必要があるのかもしれません。

 

「塩梅」を見る

日本には「塩梅」という言葉があります。

いい「塩梅」とは、自分自身の経験から見つけていくしかありません。

 

ものさしでは計れない部分には自らの美意識や感覚をもって対処しなくてはなりません。

そこには自ら「良い」と思う形を見つけ出そうという意思が必要です。

 

そうした「自分でベストを見つける」ということを大切にすることで、日本人は研ぎ澄まされた感覚、繊細な技術を身につけてきたのかもしれませんね。