お茶における食事の意味

2013-03-24 13.22.59

茶事の食事、「懐石」

茶道では、お茶をいただく前後で、「お茶をいただくとともに、少しおなかも満たしてください。」という意味を込めて食事を提供することがあります。

この食事を「懐石料理」といい、食事も提供される茶会は「茶事」といいます。

 

懐をあたためる石

「懐石」とは、禅僧が寒い時期の修行時に少しでも暖を取ろうと懐に石を入れて暖めたということからきています。

そういう意味では、「懐石料理」とは、懐を少し暖める程度の食事を意味します。

「粗末な食事ですが。。。」というような、亭主側の謙虚さの表れでもあったかもしれませんね。

 

一汁三菜

そんな語源のある「懐石料理」ですから、料理自体は豪華なものではなく、一汁二菜や一汁三菜が基本。

ご飯と汁物(いわゆる味噌汁)、向付(前菜)、煮物、焼き物。

それくらいの量のシンプルな食事が基本です。

 

日常の食事の延長、それが茶事の食事の基本。

だからこそ、日常の食事自体をていねいに作って食べていれば、一見敷居の高そうな懐石料理も本当は自然に食すことができるものなのかもしれません。